腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは?

腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨(腰椎)と腰椎の間にあるクッション(椎間板)が飛び出し、神経を圧迫する病気です。これにより、腰の痛みや足のしびれ、歩きにくさが生じます。


好発年齢・性別

📌 好発年齢20〜50代(特に30〜40代で多発)
📌 性別男性に多い(女性の約2倍)

中年期は椎間板の弾力が低下しやすく、負担がかかることで発症リスクが高まります。


好発部位(どこに起こりやすいか)

📍 腰椎の第4・5番目(L4/L5)第5腰椎と仙骨の間(L5/S1)に多い
📍 これらの部位は体重の負担が最もかかるため、ヘルニアになりやすい


リスク因子(発症しやすい人の特徴)

加齢:椎間板の水分が減り、弾力を失う
喫煙:血流が悪化し、椎間板の老化を早める
肥満:体重が腰に負担をかける
長時間の座り仕事・運転:姿勢が固定されると腰に負担がかかる
重労働・スポーツ:重い物を持つ、腰をひねる動作が多いとリスク増
遺伝的要因:家族にヘルニアを持つ人がいる場合

飲酒は直接の原因にはなりませんが、肥満や筋力低下につながり、間接的に影響する可能性があります。


症状(どんな症状が出る?)

  • 腰の痛み(動くと悪化することが多い)
  • 足のしびれ・痛み(特に太もも、ふくらはぎ、足の裏)
  • 筋力低下(歩きにくい、つまずきやすい)
  • 重症例排尿・排便障害(緊急受診が必要)

診断方法(どうやって調べる?)

🔍 問診・診察(症状や神経の状態を確認)
🩻 MRI・CT検査(ヘルニアの場所や神経の圧迫を詳細に確認)


治療方法(どう治す?)

💊 保存療法(軽症〜中等症)
安静:無理な動作を避ける
薬物療法:痛み止めや神経の炎症を抑える薬
リハビリ:ストレッチや筋力トレーニング
神経ブロック注射:強い痛みを和らげる

🔪 手術(重症例・保存療法で改善しない場合)
内視鏡手術(小さな傷で回復が早い)
顕微鏡下手術(神経を圧迫している部分を除去)


予防法(発症を防ぐためにできること)

正しい姿勢を維持する(長時間同じ姿勢を避ける)
適度な運動(ストレッチや体幹トレーニング)
禁煙(椎間板の老化を防ぐ)
体重管理(腰への負担を軽減)
重いものを持つときは注意(膝を使って持ち上げる)

腰の痛みや足のしびれが続く場合は、早めに医師に相談しましょう!